モペッドが、自転車に進化するときがやってきました。

モペッドってご存知ですか?

 

定義はいろいろあって一言では言いにくいんですが、おおむね「ペダル付きのオートバイ」と考えていただければいいかな。かつては日本のメーカーも出していました。ヨーロッパでは結構一般的で、いまもたくさんのモペッドが作られ、走っています(国によってはいわゆる原付はすべてモペッドと呼ぶところもあります)。あくまでもペダルがついているとはいえ、どちらかというと「漕ぐことはできなくもないけど基本的にはエンジン(もしくは電気モーター)の力で移動する乗り物」です。じゃあオートバイでいいじゃないか…という訳でどんどんすたれていったのは事実。日本ではエンジンを切っていても歩道をペダルをこいで走ることは認められていない(地方によって異なるようです)など、ペダル付きのメリットがない、ってのも理由の一つかもしれません。

 

でも、スタイルとして、モペッドってかわいくて魅力的です。オートバイでありながらオートバイではなく、自転車でありながら自転車ではない。歴史的にはオートバイに近づいていったモペッドですが、ファンティックはそれを自転車側に引き戻しました。それが、ISSIMO、イッシモです。

どうです?このスタイル!

自転車のようで自転車ではない。自転車に同じものが二つとないスタイル。でも、スクーターやバイクにもこんなスタイルはありません。モペッドにインスパイアされた電動アシスト自転車が、ファンティックのイッシモなのです。

ISSIMOという名前は、実は往年のFANTIC自身が作っていたモペッドからとられています。

1970年代、ファンティックは小排気量のスポーツバイクを作るメーカーとして知られていましたが、こういったモペッドもそのラインアップにありました。これは、ほかの多くのファンティックのモデル同様、ミナレッリ社のエンジンを積んだV2と言われるISSIMOです。チューニングキットなども用意され、当時はこうしたモペッドに夢中になって乗る人がたくさんいたことがうかがわれます。典型的な「モペッド」のスタイルですが、まさに自転車のようで自転車ではないその成り立ちがよくわかりますね。

それから約50年。新しいISSIMOは、文字通りそれまで誰も見たことがなかったデザインに身を包み、ヘルメットを着用しなくていい電動アシスト自転車として復活したのです。

ヘッドライトは極めてコンパクトながら強力なLEDに。そして、かつては燃料タンクだったダウンチューブは、特徴的なトラフフレームへと変貌を遂げました。このトラスデザインは、オプションの6色ものカバーでお好みのスタイルに彩ることも可能です。エンジンはアシストモーターに置き換わりました。シティバイクですから、当然日本には日本の法規に適合したモデルが導入されます。とはいえ、シティサイクルとしては十分以上の250wというハイパワーですから、東京のように坂の多い街でもすいすい漕ぎ出すことが可能です。アシストを支えるバッテリーは630whの大容量ですから、充電することを忘れてしまうほど。FANTICの強力なeMTBとも共通の仕様、と聞けばその持ちの良さが想像できるかと思います。操作するダッシュパネルは、覚えきれないほどの表示をチョイスできる多機能モデル。これも、スポーツバイクのテクノロジーが込められているからですね。

ISSIMOには2つのモデル、URBAN(アーバン)とFUN(ファン)があります。アーバンは、シティタイヤにリアキャリア兼用の小物入れを備えたモデル。ファンは、オフロードビークルを想起させるようなパターンのタイヤに、ショートフェンダーを装着してヒップアップに仕上げました。いずれのモデルも、フレーム、モーター、バッテリーは共通です。タイヤはともに20インチ。パターンは異なりますが、ともにエアボリュームの大きなファットタイヤですから、石畳で知られるヨーロッパの街並みもへいっちゃら。さらに、フロントにはよく動くサスペンションを備えていますから、快適なことこの上なし、です。モーターのパワーだけではなく、シマノ製の内装5段変速ギアも備えていますから、文字通り普通の自転車以上の良く走る「自転車」なのです。安全を支えるブレーキはシマノ製のディスクブレーキ。キャリパーをホールドするブラケットはラジアルタイプのアルミ削り出し品ですから、ライダーが見るとドキドキしちゃうほどのつくりの良さも味わえてしまうほどです。

 

価格はいずれのタイプも10%消費税込みで396,000円。実際の車両をご覧いただければ、その価格に納得いただけること間違いなし。現地でも、安いアジア産のモペッドと比較されてはいますが、結局造りの良さで信頼を獲得して売れています。日本の街並みもISSIMOが素敵に変えていくことができたら。私たちはそう願っています。自転車の世界のお客様にも、オートバイの世界のお客様にも、どちらから見ていただいても魅力的な、新しい時代のモペッド。そんなポジションに育てていきたいですね。

 

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