2023 年のイタリア国際レース “ASSOLUTI D’ITALIA” 、ファンティックレーシング・エンデューロチーム好成績を残す


125 クラスでは、ケビン=クリスティーノが首位。表彰台には、ロレンツォ=マコリット、新人のジャンルカ=ファッチェッティ、若き才子ピエトロ=スカルディナも上った。世界チャンピオンのジェーン=ダニエルズは3位、チームメイトであるジェド=エッチェルズは、いつものようにトップ 10 に入っている。

2023 年 3 月 5 日、アンドラ

海と山とに挟まれたアンドラ、季節外れの暖かい気候の中で、多くの観客を迎えて開催された“ASSOLUTI D’ITALIA”の第一ラウンドから、ファンティックレーシング・エンデューロチームの2023年のシーズンがスタートした。コース・インスペクター(コースの調査・監修・監視を行うスペシャリスト)のマリオ=リナルディの協力を受けて、モトクラブ・アラッシオによってデザインされたレース内容は、4つのスペシャル・ステージに分かれ、それらを一日に3回繰り返し走破、週末の二日間で合計24回走りぬくというタフなコースに仕上がった。
ビーチサイドで行われた最初の2つのクロステスト(各2キロメートル)は、海沿いに位置した眺めの良いパドックに似つかわしい雰囲気の中でスタートした。ところが次の3キロメートル以上にも及ぶエクストリームテストは、内陸部リグーリアの険しい岩場で行われ、非常に高い技術力と走破力を要求される非常にハードなテストとなった。2つ目のクロステストは、2.5キロメートルを上回るロングコースで、フラットではあるが蜘蛛の巣上にわだちが邪魔して気を抜けないコースだ。最後に行われたエンデューロテストでは、大自然による障害物が立ちはだかる7分以上に及ぶ苦闘が繰り広げられ、アンドラでのイタリア国際レースの幕は閉じた。

ファンティックレーシングチームライダー、ケビン=クリスティーノは、このレース両日とも優勝して 125 クラスの総合点トップ勝者の肩書とともに帰国。チームマネージャーのシモーネ=アルベルゴニを喜ばせた。
表彰台を狙って奮闘したバレンティーノ=コルシも、ミスの代償を支払いながらではあったが、ベストなパフォーマンスを見せて観客を沸かせてくれた。

彼にとってニューマシンになるXE300で最初のレースをこなしたロレンツォ=マコリットは、すでにすっかりマシンを自分のものにして、このレース 300 クラスで総合2位の成績を収めた。
ファンティック XEF250 に乗るジャンルカ=ファッチェッティは、このレースがエンデューロ初デビューだというのに、ジュニアクラスで2度も3位に食い込み、ゼッケン 50 番(ファッチェッティ)はチームやチーム関係者を非常に驚かせていた。今回のアルビン=ノルビンには、不運が付きまとった。このスウェーデン人ライダーは日曜の朝のレースで膝を腫らしながらゴールすることになり、ライダーにリスクを負わせることを嫌うチームマネージャーのシモーネ=アルベルゴニの指示で、翌日、本格的な検査を受けることとなった。

JET ファンティックレーシングチームのマネージャー、フランコ=マイヤーもまた今シーズン最初のこのレース展開に満足している一人だ。
女子エンデューロ世界チャンピオンのジェーン=ダニエルズが、表彰台の3位に立ったのだ。
彼女にとっては、同じく世界タイトルを狙うライバルとの今年最初の戦いにおける、有意義な結果となった。
ジェド=エッチェルズは、岩場の多い難所、内陸部リグーリアでの2日間をトップ 10 内に入り込むという好パフォーマンスを見せた。
ゼッケン 47 番のジェド=エッチェルズは、アブソルート(競技種目の一つ)で9位を2回、外国人クラスで7位を2回獲得した。これにより彼は、ファンティック XEF250 に乗る最初のレースで 14 位と 19 位を獲得したことになる。

125 クラスでは、2台のファンティックが表彰台に上った。クリスティーノのすぐ後に、若く有望なファンティックレーシング JR チームライダー、ピエトロ=スカルディーナが続く。
トレヴィーゾ出身のこの 17 歳にとって、このレースは非常に良い経験になり、技術面、スピード面ともに、怖気づくことなく果敢に挑むことができたのは彼にとって収穫であった。

第一回目のこのレースを終えると、ファンティックレーシング・エンデューロチームのライダー達は、3 月 18、19 日にグラドで予定されている “ASSOLUTI D’ITALIA DI ENDURO”(イタリア国際エンデューロ選手権)の第二戦に参戦することになっている。

ロレンツォ=マコリット:
「ようやくレースに戻ってくることができた!長い怪我との闘いと、指の骨折からの一ヶ月、ファンティック XE300 でのデビュー戦となったこの 300 クラスで、2位と3位を獲得できたことを本当に嬉しく思うよ!」

ケビン=クリスティーノ:
「125 クラスで両日とも優勝できて嬉しいね!去年取ったタイトルを今年もまた守ってみせるよ。」

ジャンルカ=ファチェッティ:
「悪くないシーズンスタートだと思う! 両日とも表彰台に上ることができたしね。でも僕にとって一番大事なことは、XEF250 から学び、経験を積むことができたっていうことさ。」

ジェーン・ダニエルズ:
「2 位と 3 位を引っ提げて戻ってくることができて、とても満足しているの。世界選手権で一緒に戦う他の女の子たちと自分を、良い意味で比較することができたわ。」

ジェド・エッチェルズ:
「アブソルートで良い結果を残すことができたのが結果的に良い週末をもたらしてくれたね。あとは “ワールド・チャンピオンシップ・プレミア“で上位に食い込むことに集中するよ。」

 

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