先の2戦の素晴らしいパフォーマンスを経て、Fantic Racingのライダー達が次に挑むのは、アグエダ(ポルトガル)という新しいサーキットだ。
2023年4月28日、サンタ・マリア・ディ・サラ
今週末、マルコ=マッディのFantic Racing MXチームは、MXGP世界選手権の第5戦となるポルトガルGPに参戦する。ポルトガル・アグエダのサーキットは非常に歴史あるトラックで、1985年以来、長い間レース・カレンダーからその名が外れたことはない。しかし、今年はコースの向きが反転したことで、まったく新しいレーストラックのようなフィーリングとなった。文字通り、すべてのライダーにとってチャレンジングなコースとなるのだ。
MX2の世界選手権では、トム=グゥイオンは依然として欠場のままだ。フランス人ライダーのトムは、アルゼンチンGPで負った肩の怪我から、まだ完全に回復することができずにいる。チーム・マネージャーのマルコ=マッディとの合意により、トムはリスクを避け、時間をかけて怪我の治癒に専念することにしたのだ。
EMX125クラスでは、マックス(マクシミリアン)=ワーナーとエリアス=エスカンダルが、トレンティーノGP(イタリア)でともに2位、3位となり、二人三脚でさらに上を目指すこととなった。エスカンダルにおいては総合順位で現在2位につけており、表彰台の最上段を目指している。
一方、トスカーナ出身の14歳、ニコロ=マンニーニは、トレンティーノGPで初のヨーロッパポイントを獲得し、成長を続ける姿を見せてくれている。
EMX250クラスでは、1/4(250)リッタークラスでデビューしたカス=ヴァルクが、総合3位につけた。ヴァルクはひとレースごとに、自身のパートナーFantic XX 250とのつながりを深めていっており、このオランダ人ライダーもまた、表彰台の階段を上ることを目標としている。
アレクシス=フエリはと言えば、最近のレースで特に目覚ましいパフォーマンスを発揮しているだけに、ランキングを上げたいところだ。フエリは、充分に上位に食い込むことができる実力を持っているだけに、吉報はすぐ手の届くところまで来ていると予想されている。
マルコ=マッディ(Fantic Racing MXチームマネージャー):
「トムのことは残念だが、状況を悪化させて、回復期間をこれ以上長引かせるリスクだけは避けるべきだ。次のスペインGPに焦点をあてて、彼が回復して戻ってくるのを待っているんだ。EMX250とEMX125については、みんなが今、一様に良い結果を出してきているから、ポルトガルでもこのパフォーマンスを繰り返したいと思っているよ。」