モトクロスのスイス GP で、エリアス=エスカンダルが表彰台にあと一歩のところまで迫る!


2023 年 4 月 10 日、フラウエンフェルト(スイス)
モトクロスの最高峰ともいえる MXGP(モトクロス GP)、第 3 戦となるスイス GP は文字通りヨーロピアン 125 の開幕戦となった。非常にテクニカルに仕上がったショレンホルツ・サーキットのコースは、ほぼすべてのライダーにとって初めての場所となる。しかも、レース中に出来るわだちがコースをさらに複雑なものにしてライダーを悩ませた。

EMX125
EMX125 では、マクシミリアン=ウェルナーとエリアス・エスカンダルが、Fantic XX 125 に乗り、Fantic Racing MX カラーで颯爽とヨーロッパデビューを果たした。

レース 1 では、4 番手から好スタートを切ったウェルナーが 3 位まで上がったが、残り 2 周というところで
ミスがでてしまい最終的には 7 位となった。

エスカンダルは、スタートで他のライダーに詰め寄られ、5 位からいっきに後方に順位を落としてしまったが、周回を重ねるごとに本来のペースを取り戻し、5 位でフィニッシュすることができた。レース2は、終始安定したペースの走りを見せ、4 位で終えている。レース1で優勝した 3 位のライズリスとは、惜しくもわずか 1ポイント差で総合 4 位となり、今シーズン初の GP を終えた。

ウェルナーのレースはさらに複雑だった。不運にもいくつかのミスが重なり、結果的に 13 位で終了すること
となった。ウェルナーにとってのこのスイスの週末は、総合 9 位で終えることとなった。

MX2
この週末は、トム=グゥイオンにとっては苦いイースターの週末となった。だが実は予期していなかったわけではない。開幕戦アルゼンチン GP の予選で肩を痛め、次のサルデーニャ GP を欠場せざるを得なかった彼は、到底まだ完全に回復などしていないのだ。だが、練習走行では、マルコ=マッディ率いる Fantic Racing MXチームのゼッケン 27 番は速いのだ、と言わんばかりの走りを見せていたが、二度あることは三度あるのか!
負傷している同じ肩を打ち付ける形で転倒してしまう。スイスでの予選 1 周目に、このフランス人ライダーはその不運に見舞われ、図らずも同じ肩を痛めてしまった彼は、チームとも同意の上、来週のトレンティーノ GP に向けて回復を図るために、レース2の出場は取りやめることを決意した。

WMX
女子世界選手権でのリン=ヴァルクは、抜き差しならないコースを構えたスイスの大地で、彼女らしい非常に堅実な演技を披露してくれた。彼女にとって、この予選は 7 度目になる。ちょうど直前にインフルエンザにかかり体調がベストではなかったにもかかわらず、このオランダ人レディーは速いペースでレースを繰り広げ、スタート順位を徐々に上げながら 12 周すべてベストな走りを見せて奮闘の 6 位でゴールを決めた。

レース 2 でも彼女は再び歯を食いしばり、持てる限りの力を振り絞ってスピードを維持しながらFantic XXF 250 を駆ってライバル達と争った。ヴァルクは再び 6 位でフィニッシュし、最終順位を落とすことなく同着でキープした。

マルコ=マッディ(Fantic Racing MX チームマネージャー):

「チームにとってはかなり難しい週末だったよ。もっと良い結果を期待していたが、上手くいかなかったね。だが、この週末はポジティブに捉えようと思っている。レース後半には、良い順位に帰り着くことができているしね。125 では表彰台までわずかあと 1 点!女子世界選手権で世界のトップライダー達と肩を並べることができたんだ。まだシーズンは始まったばかりだし、まだまだ成長しなければならない部分はあるけど、上位の座はそう遠くないと思っている。次は、アルコ・ディ・トレントでのレースだ。気持ちを切り替えて集中して準備していくよ!」

 

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